ガンは頑固な人がなりやすい、と聞いたことがありますか?
私自身が数年前に肺がんになった時、そのような事をよく耳にしては疑問に感じていました。
頑固がどうかでガンになりやすい、なりにくいなんてことはあるのだろうか?
そもそも、なにを頑固というのだろう?
性格が素直ならガンにならなかったのだろうか?
自身の肺ガンを克服していく際に、何が自分の頑固さだったのかが理解できたことをこちらに共有していきたいと思います。
その頑固さとは、性格に問題があるとかないとかには、全く関係がないことでした。
もし今、同じように疑問に感じられておられる方がいらっしゃったら、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
ガンが教えてくれた私の頑固さ
私が数年前にガンになった頃、それまでの私は人の悪いところがよく目についていました。 そしてそれを自分の中に貯めていくことになるのです。 それは時に不平不満として言葉に出すこともありました。
- 自分の方が正しくて、相手が間違っている、
- 向こうが謝ってくれたら、こちらが折れてあげる
- 向こうが折れてくれたら、許してあげる
- 向こうが素直になってくれたら、私が救われる
- 向こうが行動してくれたら、私が楽になれる
特に毎日のように夫の言動に対して、悪いところが目についてはそのように思っていました。
自分から言えたり、自分から行動してみれば良いだろうとは分かっていながらも。
大切な人であればあるほど、その人から責められたり拒絶されたり失うかもしれないことが恐怖で、それができなかったのです。
頑固とプライド
決して自分から折れたくないというプライドも邪魔していたかもしれません。
友人に相談しては色々とアドバイスをくれます。
「ああしてみたら? こうしてみたらいいんじゃない?」
とアイデアも出してくれます。
でもその当時の私にはそのようなアイデアは全く通用しなかったのです。
なぜなら、夫に拒絶をされる事が恐怖で、自分が先に折れる事も嫌で、そんな自分を正当化する事の方を優先していたからです。
勇気を出して自分から行動することができない。
だから自分を絶対に曲げれない。
誰の助言も聞きいれない。
それが、私の「頑固さ」だったのです。
自分を曲げない頑固さがあったのは、自分を曲げてしまったら、もっと恐ろしい事が起きてくるという怖さがあったからなのです。
自分を決して曲げないのではなく、曲げる事が怖くてできなかったのです。
「頑固」を止められた方法
どのようにして私がその「頑固さ」を止める事ができたのかを書いていきます。
頑固を止めたくないのであれば、もちろんそれもその人の選択だと思います。
しかし私は、この頑固さが「ガンを治すためには大切だ」と確信したのでそれを止めようと決意できました。
頑固を止めようと思える為には、まずはじめに心を整理する必要がありました。
心の整理とは、これらをはっきりさせます。
自分は今、何を恐れていたのか(最も避けたいのは何か)
今、何が自分にとって一番大切なのか
今、一番どのような人間で在りたいのか
私にとっては、その当時は夫に嫌われたくない事、認められない事、夫から非難されること、自分が折れる事が恐れでした。体調が悪い為に、夫や子供たちに自分のせいで負担をかけさせることも恐れでした。
何より自分が一番望むことは、
夫を喜ばせられる妻でいたいし、子供達を喜ばせる母で在りたい。
これが、その時一番大切で心から失いたくない事でした。
それなのに、望む自分の在り方になれないのは、夫のせいだとひたすら人のせいにしていたのは自分だったと気づきました。
本来の望む自分を必ず取り戻す!
望む自分の在り方になるために、その自分になる為にガンを絶対に治すと心に誓いました。
この強い決断があったから、どんなに辛いガン治療の間も心がブレずにいられました。
それが治癒に大きく影響してくれたのではないかと思います。
何が自分の頑固さだったのか理解することは、病気の克服においてとても重要な要素の一つだったと思います。
ガンになりにくい人の特徴とは
頑固な人がガンになりやすいかは本当かどうかは、残念ながら科学的に立証できることはできません。
人の頑固さは数字で測れるものではないですから。
しかし本当に自分が望んでいる在り方なのに、自分のどのような意識が抑制していたのか理解することはとても大切なのではないでしょうか。
ガンになりにくい人の特徴は、私がガンになる前の状態と正反対のような人、となると思います。
- 自分自身を常に理解しようと心得ている人
- 自分を常に肯定している人
- 他者のせいにせず、自分を顧みる人
頑固だった自分を認識し、受け入れると自分に優しくなり締め付けていた心が緩んできます。
それは自分を愛すことになり、他者の事も同じように愛せるようになります。
私の経験や数々のクライアントさんの体験から、自分を完全に肯定できている人は、病気や不調はその人の体に必要なくなっています。